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シックな調度品を配置した6Fラウンジとムードの異なる個室14室、海底洞窟をイメージしたカップルシート等、普段使いはもちろん記念日デート、接待、パーティ、結婚式2次会のほかミッドナイトのカラオケ利用もできるまさに大人のための隠れ家的なプライベートレストランです。

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今月のグラスワイン Feed

2011年8月17日 (水)

イタリアの3大ワイン ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

Ryudukiのブログに足をお運びくださいまして、まことにありがとうございます。
今まで伝えきれていなかったRyudukiの魅力をより多くの方に知っていただくために
当ブログを開設しました管理人のシモです。
ところで、せっかくブログを開設したのに、恥ずかしがってか遠慮してかわかりませんけれども、
スタッフがなかなか投稿してくれないので、とりあえず露払いというわけで、管理人自ら書き込むことにしました。


さて、記念すべきファーストレビューは、今月のグラスワイン
イタリアトスカーナ州で造られる、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのご紹介です。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(Brunello di Montalcino)は、北イタリアピエモンテ州のバローロ(Barolo)、バルバレスコ(Barbaresco)と並んでイタリアの3大ワインと言われておりますが、このワインは、世界でも稀にみる特殊な事情、或いはストーリーを持ったワインとしても名を馳せ、世界中のワインファンの垂涎の的となっております。

特殊な事情、ストーリーというのは、ふつうワインの名前というのは、村名とか地域名とか地方名(ブルゴーニュとかメドックとか)、或いはブドウ品種名(シャルドネとかカベルネとか)であることが多く、それらは歴史的な経緯によって偶然或いは必然的に生まれているので誰がそれを造ったというようなことはありません。

このワインもブルネッロ(ブドウ品種)ディ・モンタルチーノ(モンタルチーノ村)というイタリアワインの名称としてはごくごく普通の名前となっているのですけれども、しかし、このワインは、トスカーナ州の非常に貧しい農村のある一家6代にわたる研究と継承によって生み出されたということが、法律的にも認定され、しかもそれまではほとんどが地元消費用であったイタリアワインとしてははじめて、世界トップクラスの品質を認められたというほとんど伝説的なワインと言えるのです。


その一家、いまやイタリアのロマネ・コンティとも、フローレンスシエナのラトゥールとも言われて大統領府晩さん会指定ワインとなっている、ビオンディ・サンティ家の祖先は、トスカーナ州のキャンティの主要品種にして、イタリア全土で栽培されているサンジョヴェーゼ種のクローンのうちに、ある日、大粒の突然変異種を発見しました。

彼はその品種だけでワインを造ってみたところ、非常に美しい色合いで濃密な果実味とアロマがあることに気付きました。
しかし、そのワインは、それまでの常識では考えられないほど強烈な酸とタンニン(渋み)を含んでいたので、とてもそのままでは飲めなかったそうです。

そこで彼はその品種を厳密に選定し、畑を区切り、収穫量も制限して、さらにスロベニア産の3000リットルクラスの大きな樽で長期間熟成させることを試みました。
すると、そのワインは完ぺきな調和とエレガントなフィネスを持ったものとして生まれ変わり、彼はそのワインをブルネッロと名付け、品評会などに出品し、大変な評判を生みました。


ときはヨーロッパのぶどう畑がフィロキセラという害虫と世界大戦のために極度の疲弊に陥っていた時期でした。
彼は父祖から受け継いだ多くの資産をつぎ込んで貯蔵庫などを建築し、周辺のぶどう農家にこの葡萄品種だけから作る高品質なワインを造って地域を再生するように持ちかけました。

しかしながら、この葡萄品種が求める生産条件というのは非常に厳しく、特に5年間の熟成というのは、単純に言って、最低でも5年間は資金が回収できないというわけですので、貧しい農家たちには非常に困難なものでした。

実際多くの農家がはじめは栽培に参加したけれども、途中で断念してしまいました。
しかし、このビオンディ・サンティ家はそれでも諦めず、頑なにその製法を守り、研究に没頭して、やがてあるヴィンテージで世界トップクラスのワインとして認められるほどの品質に到達しました。


もちろん値段はそれまでのイタリアワインの相場とはかけ離れたものになり、それでも世界中から需要が殺到したので、この一家は大変な成功を収めることになりました。
するとそれまではそのプロジェクトへの参加を見送っていた農家や、一度は断念した農家などが改めてこのブルネッロ・ディ・モンタルチーノというワインを造ることになり、いまや300近い小規模なワイナリーが世界中にこのワインを送り出し
いまやもっとも裕福な農村といわれるまでに再興を果たしたというわけです。

ビオンディ・サンティ家の生み出したブルネッロ・ディ・モンタルチーノというワインの非常に優れた品質というものについて、もっとも簡単な説明をするならば、ビオンディ・サンティ家のセラーにはファーストヴィンテージである1888年のワインがまだ数本あり、それは完ぺきな管理と定期的なリコルクをしていることもありますが、今もなお熟成を続けていて、未だに赤ワインの色を保っていると言います。


この1888年ヴィンテージの100歳を祝うイベントで世界最高のテイスターといわれるマイケル・ブロードベンドは招待されてテイスティングをし、その圧倒的な長熟性と奇跡的なまでのフィネスに感銘を受けたと述べています。

そのファーストヴィンテージから今や120年が過ぎ、その当初の製法は守られながらも、細かいところではやはり品質は向上し続けていて、10年くらいまえまでソムリエの教科書に「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノというワインは、8時間前に抜栓すべし」と書かれていた扱いにくさも大抵の場合は解消されていて、レストランでも提供できるようになりました。


本当に、ビオンディ・サンティをはじめクラシックな製法を厳守するワイナリーのブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、ずば抜けたヴィンテージであればあるほど、飲む何時間も前にコルクを抜いておかねばなりませんでした。

もし飲む直前に抜栓をしたらどうなるのか? それはほとんど「毛虫を口に含んだような」おぞましい味がすると言いましょう。
実際私はずいぶん前にこのワインを買って、試しに栓を抜いた直後に飲んでみました。

いや、飲むつもりではありましたが、どうも色合いから疑わしく、香りも刺々しくて、まだ若いワインだったのですけれども、保管状態が良くなかったか何かですでに腐っているのではないかと思い、口に含むのを躊躇いました。


案の定、口に含むと強烈な酸、それは不良ワインのレベルではないほど凄まじい、錆びた鉄のような酸に舌が痺れ、吐き出してしまいました。

でも、信じがたいことに、このワインはそこからゆっくりと浄化されていき、決して大げさではなく、見た目も輝きを持ったルビーレッドになっていき、香りはどんどん清々しく、混じりけのないものになっていきました。

また味わいもだんだんと芯のようなものがでてきて、ピークを迎えた8時間目にはほとんど無重力状態に到達しました。その変化はまさに毛虫が蝶になって軽やかに舞うようでした。


それから随分時間が経っておりますが、未だに私はその時の感動が忘れられず、我が家のワインセラーにはこのワインが何本も入っているという始末。しかも、とっておきのワインなのでいつ誰と飲めばよいのかそれすら覚束ず、なんとなく勢いで晩酌しているといった状態です。


それはさておき、いまはそういった超保守的な一部のワイナリーを除けば、大抵は栓を抜いてすぐに飲めるようになりました。
今回Ryudukiがグラスワインとして奉仕提供しているこのワインもとても長期熟成させたとは思えないほどリーズナブルな価格で
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノというワインの雰囲気を味わうことができるものとなっております。


前置きが長くなりすぎましたが、まあ飲んでいただけば、こんな長たらしい蘊蓄など全く必要がないことは即座におわかりいただけますが、とりあえずワインがお好きなかたなら、始発まで営業しているRyudukiに足を運んで、一杯試してみてください。


グラス ¥1200

もしどうしても、ビオンディ・サンティ家のブルネッロ・ディ・モンタルチーノが飲みたいという方は
代金前払い、予約抜栓にてご注文を承りますので、お気軽にお申し付けくださいませ。

では、そんなわけでファーストレビューはおしまい。

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